歯並びのお悩みを解決!矯正の種類とメリット・デメリット
矯正歯科では、主に以下のような歯並びの乱れを治療することができます。
いずれの歯並びも、口腔機能の低下を招きます。ひいては、歯の寿命が短くなってしまうことにもつながります。
見た目が気になる方はもちろん、それほど気にしない方も、お口の健康を守るために、一度矯正治療をご検討されることをおすすめします。
- 出っ歯・上顎前突
上の前歯が、下の前歯より大きく前方に出ています。 - 八重歯・乱ぐい歯・ガタガタな歯並び
スペースの不足から、歯が前後に重なったり、歯列から飛び出しています。 - 前歯が嚙み合わない(開咬)
上下の奥歯を合わせたとき、上下の前歯に開きがあります。 - 噛み合わせが深く下の前歯が見えない(過蓋咬合)
上の歯が下の歯に大きく被さっており、下の歯が見えません。
一部の下の歯だけが見えないこともあります。 - すきっ歯(空隙歯列)
歯と歯のあいだに、大きな隙間があります。 - 顎のゆがみ
顎が左右に歪んでいます。上の歯列と、下の歯列が正面から見て合っていません。 - 部分的な矯正
一部の歯が捻じれている、傾いている、隙間が空いているといった状態です。
矯正の種類とメリット・デメリット
矯正歯科では、ワイヤー矯正、裏側矯正、マウスピース矯正などが行われます。それぞれの特徴・メリット・デメリットを見ていきましょう。
ワイヤー矯正 | 裏側矯正 | マウスピース矯正 | |
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特徴 | ・ブラケットとワイヤーを歯の表側に取り付ける。 ・固定式 |
・ブラケットとワイヤーを歯の裏側に取り付ける。 ・固定式 |
・透明のマウスピースを交換して歯を動かす。 ・着脱式。 |
メリット | ・ほとんどすべての症例に対応できる。 | ・正面からは装置がほぼ目立たない。 ・装置が常に唾液に触れているため虫歯リスクが抑えられる。 |
・とにかく目立たない。 ・食事、歯磨きの際には外せるため楽。 ・痛みが少ない。 ・金属アレルギーの心配がない。 |
デメリット | ・目立ちやすい。 ・やや痛みが起こりやすい。 ・食べ物が詰まることがある。 |
・やや適応が限られる。 ・歯科医師に高い技術が求められる。 ・やや痛みが起こりやすい。 ・食べ物が詰まることがある。 ・慣れるまで発音しづらい。 |
・やや適応が限られる。 ・1日20時間以上の装着が必要。 |
大人の矯正はいつから始める?
近年では、中高生のうちから矯正治療を開始する方が多くいますが、基本的に何歳になってからでも矯正治療は可能です。最近では40代、50代で矯正治療を始める方も増えてきました。
ただ、若ければ若いほど、矯正治療の効果は現れやすくなります。歯を支える顎の骨が硬くならないうちに・歯周病などで吸収されないうちに治療をスタートするのが良いと言えるでしょう。
また、矯正治療は「見た目の美しさ」だけでなく、「虫歯・歯周病の予防」という意味でも効果を発揮します。
ご自身の歯並びに矯正が必要かわからない、治療を決めきれずに迷っているという方も、お気軽に当院へご相談ください。
大人以外の矯正治療、お子様の歯列矯正についてお悩みがある方は、下記リンクをご覧ください。
矯正は痛みがどれくらい続く?
痛みを強く感じるときの対処法
矯正治療には、「痛い」というイメージがついて回ります。実際、痛みは起こり得ます。
どのような種類の痛みがあるのでしょうか。
矯正治療中に感じる痛みは3パターン
- 矯正装置を付けたり調整・交換したことで起こる痛み
装置の種類を問わず、取り付けたときは、もっとも力がかかっていますので痛みが起こりやすくなります。また、ワイヤー矯正の調整、マウスピースの交換をしたときも同様です。そしてこのタイプの痛みは、取り付け・調整・交換のときがピークで、その後徐々に和らいでいきます。 - 何かを噛むとき、また上下の歯がぶつかるときの痛み
装置を取り付けているあいだ、歯には持続的な力がかかっているため、とても敏感です。そこに「噛む」「ぶつかる」といった刺激が加わると、通常時より痛みとして感じやすくなります。 - 装置によって口内が傷ついたとき・口内炎ができたときの痛み
装置によって口内が傷つくことがあります。装置を調整して粘膜に触れないようにすることもできますので、気になったときには歯科医師にお伝えください。
マウスピース矯正ではほとんど見られないタイプの痛みです。
痛みが続く期間は?
矯正装置を取り付けたとき、調整・交換したときの痛みは、通常1週間以内にほとんど感じなくなります。
そして、調整や交換を繰り返していくほど、痛みの現れ方も小さくなります。
もちろん、「痛くて我慢できない!」というような状態でお帰りいただくことはありませんのでご安心ください。ご自宅で痛みが強まったときなども、お気軽にご連絡ください。
矯正治療が痛いときの対処法
痛みがあるときの基本的な対処法をご紹介します。
矯正装置が口内にあたって痛いとき
医療用シリコンでブラケットを覆う、医療用ワックスをかける、ブラケットのフックやワイヤーの断面にデュラシールまたはコモンベースレジンという材料を盛り付ける、といった方法があります。
装置のどの部分があたるかによって、選択する方法が異なります。
ワイヤーが口内に刺さって痛いとき
歯が動くと、装置の後方からワイヤーが飛び出てくることがあります。こういった場合には、飛び出た部分を切断するのが有効で、かつ簡単な解決方法です。
必ず、歯科医院で切ってもらうようにしましょう。
装置を交換したあとの痛みが強いとき
強い力で噛まなくても食べられるメニューを選びましょう。野菜はジュースやスープにする、ごはんをリゾットやお粥にするといった調理方法の工夫も有効です。
ただ、痛みが気になって仕事や勉強、家事などに支障があるという場合には、無理をせずご連絡ください。
歯並びの矯正に関するよくある質問
上だけ、前歯だけ…気になる部分だけ治せる?
矯正は妊娠中もできる?
矯正治療後に後戻りすることはある?
当院で行う大人の矯正治療と料金案内
全体矯正
- ワイヤー矯正
歯にブラケットを取り付け、そこにワイヤーを通し、ワイヤーが引っ張る力を利用して歯を動かします。
古くからある治療法で実績も十分で、ほぼすべての症例に対応することができます。 - インビザライン(マウスピース矯正)
薄く透明で目立たないマウスピースを使った矯正装置です。1日20時間以上の装着が必要です。
食事、歯磨きの際には取り外しができ、食べにくい・食べ物が詰まる・磨きにくいといったことがありません。
当院では、世界ナンバーワンのシェアを誇る「インビザライン」を使用しています。
- 歯科矯正用アンカースクリュー
小型のネジ(アンカースクリュー)を顎の骨に埋め込み、このネジを固定源として歯を動かします。より自由度の高い歯の移動が可能になります。
主に、ワイヤー矯正やインビザラインの補助的な手法として活用します。「インプラント矯正」とも呼ばれます。
部分矯正
- プチ矯正
ブラケットとワイヤーを使用して、歯(主に前歯)の1~2本のみを動かします。
前歯は奥歯より動きやすいため、短期間・低価格での治療が可能です。 - MTM
小型の矯正装置やブリッジなどを応用して、少ない負担で歯並びを改善する方法です。
当院でかかる矯正治療の費用
※消費税込の表記です。
ワイヤー矯正 | 上下770,000円~+調整料2,000円 | |
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インビザライン | 770,000円(来院時調整料 無料) | |
歯科矯正用アンカースクリュー | 50,000円 | |
部分矯正 | プチ矯正 | 上顎の前歯のみ:150,000円 上下の前歯:300,000円 |
MTM | 50,000円+調整料2,000円 |
※令和5年4月1日改定