新型コロナウイルスのオミクロン株の市中感染がニュースになっていますが・・・
「ヒトライノウイルス」もあなどれません。
「ヒトライノウイルス」は風邪のウイルスのひとつとして有名です。(風邪の30~50%を占める)
例年は4~6月と9~11月から流行るようですが、今年は10月下旬から多くみられているようです。
感染経路は飛沫・接触で集団生活の場において広がりやすいようで、まずは保育園・幼稚園・小学校と小児間の感染があり、
続いて家庭内、さらには職場などに社会的に拡大していくことが多いようです。
「ライノ」はギリシア語の「鼻」からの由来で、症状としては鼻汁、咳、喉の痛み、発熱が多くみられます。
特に注意が必要なのは新型コロナウイルスには稀な細菌による二次感染がインフルエンザと同様にあり得るということです。
「ヒトライノウイルス」の感染をきっかけに「肺炎」や「喘息」を悪化させることもあり、注意が必要です。
また血清型が100種類以上もあることからワクチンや治療薬の開発が難しいのも厄介なところです。
「ヒトライノウイルス」の感染対策は「ハンドソープを用いた流水手洗い」と「換気」になります。
アルコール消毒は抵抗性があるため効果が薄く、感染対策の基本である「手洗い」が重要です。
また新型コロナウイルスやインフルエンザウイルスほど「マスク」による感染防止は高くないため、換気の重要性は高いといえます。
「ヒトライノウイルス」の潜伏期は1~3日、ウイルス排泄が特に多いのは発症後7日間なので、「早期発見と居室分離」も重要な対策となります。
(市立伊丹病院 感染対策室 からの情報をまとめました。参考になさってください)